九州産業大学 建築都市工学部 都市デザイン工学科

羽田野研究室

羽田野 袈裟義(はたの けさよし)

  • 水理学の応用に関する研究
  • 水理学Ⅰ,Ⅱ、水理学演習Ⅰ,Ⅱ、水環境工学、環境水理実験などを担当

研究室の活動

当研究室では、水工学および水環境工学に関係する問題で、社会的な重要度が高いテーマを研究します。具体的には、液膜式曝気による硫化水素起因の下水管劣化の防止技術開発、河川の治水計画のため堰水理検討、波力発電などです。

液膜式曝気による硫化水素起因の下水管劣化防止技術の開発

下水は溶存酸素濃度が著しく低くて硫化水素が発生し、コンクリートの下水管がボロボロになります。下水管劣化防止のため、写真の液膜式曝気で下水中に酸素を溶かし硫化水素の発生を抑えます。グラフは酸素雰囲気で装置を稼働した時の溶存酸素濃度の変化の例です。

堰上流水位の評価

取水のため河川に堰が設置されますが、洪水防御計画に不可欠なセキ上げ水位の評価式は皆無です。当研究室ではセキ上げ水位を評価します(主要WEBの「堰水理」参照)。堰頂が平坦な広頂堰を実験します。流れは完全越流と潜り越流(右上図参照)があります。

下図は潜り越流のセキ上げ水位の実験結果です。下流水位が上がるとセキ上げ水位が上昇することを表現し、回帰分析によりその関係式を求めます。この整理方法は当方の独創ですが、完全越流についても独自の整理方法を提案しています。

波力エネルギー変換

令和元年度から本学で研究を開始しました。20年間の模索の末に、決定版と思しきものに辿り着きました。知的財産との関係で多くを語れないのが残念ですが、菅総理大臣の2050年を目途に脱炭素社会を目指すとの宣言を心の糧に精進しています。

愛すべき人達:研究室の面々です

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